念仏宗を信仰しているお寺の嫁になります

仏教系の大学に通っていました。特に信仰していたとかではありませんが、通学圏内にある大学で教職が取れるという理由で選んだ学校でした。そこには仏教専攻もあり、多くの僧侶の子息が通っていました。私には縁のないひと達と思っていたのですが、たまたま共通の友人を介して彼と出会いました。彼はお寺の息子。念仏宗という宗派のお寺だそうです。彼の日常生活のお行儀のよさや、所作の美しさ、時々禅問答のように色々と話をしてくれる内容が、本当に深い話ばかり。ただ楽しく元気に暮らせたらいいと思っていた私にとって、彼との会話はとても深みを増す尊い時間でした。結婚は意識していなかったのですが、それでも一度総本山の見学に申し込みをしてくれたので、行くとこに。観光寺しか行った事のない私からしたら、建築物を見学するのではなく、宗教が実際生きている場所に詣でた感じでした。それまで念仏宗は聞いたことがなかったのですが、圧倒的な空間にとても感動しました。

救われたい気持ちを念仏宗に

愛し合っていると思っていた男性が、じつは結婚していたことが解りすぐに別れました。友達が新しい恋をしたら癒されるとわよと言ってくれたのですが、私は思った以上に落ち込んでいて、恋愛したいとも思いませんでした。何かにすがりたい気持ちで、勉強してみたり、旅行をしたりしてみました。そんな時、祖母が信仰していた念仏宗の教えの本を読みました。お釈迦様の言葉を解りやすく物語りになっているものでした。とても読みやすかったのでさくっと読みましたが、暮らしながらその一つ一つの言葉の意味が、沁みてきました。執着していた自分の心がとても透き通るような感覚になりました。愛されたいと思っていた私は、もし彼に家庭がなかったとしても、きっと別れる運命だったのではないかとさえ思えました。相手がどうだったからではない。私の心の在り方がどうだったかなのだ。祖母にお願いして、念仏宗のほかの本も借りました。さすがにお経の本だと解りませんでしたが、読みやすい本は手元に置いて、心が救われたくなった時、読んでいます。